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他人とわたしの感情とは

怒りや悲しみなどの感情表現は社会的です。とはいっても、ここで社会学的な内容を披瀝するつもりはありません。「社会的」というのは誰か周囲に感情の表現対象になる人がいるからです。

もちろん感情と感情表現とは違います。感情は人間であれば、誰もが持っている心の動きでしょう。しかし、それは時代と場所によって変化して見えます。それは感情表現が変化するからでしょう。

人間が定住生活をしていなかった時代、埋葬地は極めて簡素なものだったそうです。移動を前提した生活では、特に立派な墓地があっても意味がなかったのですね。誰が埋葬されたとの標識程度しか残されていない場合が多いようです。

時代をさらに遡ると、埋葬をしたかが人類と類人猿との境目だと考えられています。旧人類が人類として認定されるきっかけは彼らの墓地から花が一緒に出土したことでした。花をたむけることで、感情を表現したのですね。

ですから複雑な社会生活を営むことで、さまざまな感情が豊かになるといえます。喜怒哀楽をどのように表現するべきかは、文化を形作るひとつの柱です。別れに際して悲しみの感情は同じでもどのように表現するかには大きな文化差があります。

むろん悲しみだけではなく、同じことは他の感情についても見いだせます。怒りを上手に表現している人に出会うと、とても知的なものに出会った喜びを感じます。上手に叱られたいという衝動を持つ人もいます。それならば、感情を押し殺すのではなく、表現の形式を豊かにする方が良いのではないでしょうか。

一人だけではフラストレーションは感じても、怒りを生じません。一人で部屋に閉じこもって、何もしないで時間を過ごしている限り、感情は安定します。さまざまな欲求不満を感じても、怒りなどの感情は表に出てこないです。

外部に対象がなければ、怒りは出てくるのではなく、内部に対象を求めます。あいつがあんなことをしなければとか、あんなことさえなければとか。ただ、それらはすべて記憶であって、自己の内部に怒りの対象を作り出しているのです。それらの対象に対する制裁が終わると、後には何も残りません。

すると段々と感情の起伏がなくなってき、何も感じない人であるかのようになります。感情表現は社会的現象であって、表現と感情は密接に関わっているからです。

孤独だと感情は安定します。だからといって孤独な性格が優れているとは言いがたいでしょう。自分の感情と他人の感情とを関連づけられない友人がいました。自分については極度に憐れみつつ、他人の感情には冷淡な態度を崩せません。

そうなると周囲から彼は感情を認められず、性格を誤解されてしまいます。彼には感情がないのではなく、その表現が上手ではなかっただけなのにです。感情の表現は周囲の人たちに受け止めてもらえて初めて成立します。

その感情の構造は劇場の演劇と似ています。周囲が反応してくれないと、より大きな表現をせざるを得ないです。観客によって舞台表現は支えられて成立しているように、感情も感情表現を受け止めてくれる周囲の人を必要としています。

怒る相手がいなければ、怒るのは空しくなります。観客がいなければ、演劇は弱々しいものになりがちです。感情表現も周囲に人がいない、孤独だと沈静化します。表現するエネルギーが無駄に終わるからです。

こうしていると感情に振り回されない分、楽になるのは確かです。これは引きこもりに至る一つの原理です。人と関わることに疲れる原因のひとつになっています。感情は社会的現象ですから、社会的現象を誰か一人の責任として放置するのは危険です。感情をコントロールするには周囲の人の支援が欠かせないのです。

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アンガーマネジメント

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アンガーマネジメント

危険行為!こうすれば相手はすぐに怒りでいっぱいになってくれる

アンガーマネジメントは、むやみに周囲の怒りを買わない役に立ちます。怒っている人を避けるというのは有害な判断です。自分が怒りの対象なら、無責任でしょうし、近くの人が怒りの対象なら、薄情な人として理解されるかも知れません。

周囲の怒りから物理的に逃げられない通勤電車の中というケースを含めて、怒りから逃げるのは良い方法とはいえません。むしろ、怒りを吹き出す直前で、察知して対処する能力と知恵が必要です。それは周囲の人たちの助けになり、また自分自身をより高めることに貢献するに違いありません。

ストレス状況にある人には注意を払って余計な関わりを避けるのが基本です。冠婚葬祭はストレスの場です。人々の感情がさまざまに交差して留まる場だからです。そのようなストレス状況では期待される行為だけが受け入れられるという環境を作っています。

ストレス状況を弁えたコミュニケーションが求められているのを理解して余計な行為・言動を避けるのが基本になっています。その他のストレス状況でも同様です。職場であれ、家庭であれ、時と場合によってはストレス状況を避けることができないからです。

対人関係を破壊してしまう怒りを扱うアンガーマネジメントは感情マネジメントを含んだ対人リスクマネージメントです。対人関係を危機に追いやるのは怒りばかりではないからです。不安、恐れ、悲しみはもちろん喜びでさえ場合によって対人関係を破壊するからです。

さまざまな感情の中で怒りはむしろ扱いといえます。それは明らかであって誰にでも観察できるからです。具体的に誰かに怒られるとアンガーマネジメントのポイントが観察できます。そのような機会を上手く利用するのもアンガーマネジメントの学習機会です。

中には野放図に怒る人がいます。何に怒っているのかすぐには理解できないかもしれません。八つ当たりになってしまうことが多いからです。これは感情コントロールが稚拙な人に見られる状態です。コントロールできないとどのように周囲に映るかを考えるよい例になります。

そして怒りを隠してしまう人もいます。突然怒りを爆発させる人は大体、このタイプ人です。恐らく怒りに限らず感情の表現ができていないはずです。その場で怒りを表現せずに、内部に沈殿させて爆発力を蓄えるので、表出した怒りは極めて扱いにくくなります。

時々ですが、上手に怒りを表現する人もいます。この人に出会うと幸せすら感じます。いつも微笑んでいる人が、怒りを表現した時に出会うと、怒りの表現が大小によって表現されるダイナミクスなのだと改めて知らされます。

逆に誰かを上手に怒らせられるなら、アンガーマネジメントもできるはずともいえます。なんでも自分の思い通りでないとだめという人は怒らせやすいです。少し意地悪な扱いをすれば、確実に怒りを表現してくれます。

そのような人は精神の柔軟性が足りないのかも知れません。そうでない人は違う道を見つける名人なのです。進路に人が立ちはだかっても、すんなり道を替えます。目標が達成できれば、それでオーケーな人になりたいですね。

誰かを怒らせるなら、ストレス状況でフラストレーションを与えるのがポイントです。時間がなくて急いでいる時の、余計な仕事の依頼だったり、突然停車して動かなくなった通勤電車や効果が期待できない行為の繰り返しは見ている人をいらだたせます。

そのような時にくどい言い回しを下品に繰り返すと怒りが生まれます。いくつもの作業を同時にさせてフラストレーションを与えるのも可能です。同時進行の作業は大きなストレスになります。その作業の内の何かに問題があるとフラストレーションを生じさせるのです。

こう思ったことはありませんか?何故あの人はすぐに怒るのかと

突然ですが、あなたは今、フラストレーションを抱えてはいませんか?最近、何かに欲求不満を感じませんでしたか?その時、どのように気分を処理したかを思い出してみて頂きたいのです。現代のほとんどの人がフラストレーションを感じないで生活してはいないはずです。

現在、フラストレーションを感じている真っ最中なら、自分が得意にしているものにしばらく集中してみましょう。なぜなら、その状態は怒りを爆発させる直前かも知れないからです。怒りが生じてくる前に気分を変えておくようにしたいのです。

そのために普段から自分が得意だと思うもの・ことを探しておくのはとても素敵なアイデアです。フラストレーションが消失した時に次に備えておくのは人間古来の知恵ですね。音楽を聴く、楽器を演奏する、ひとりカラオケに行くなど、いろいろありそうです。

ただし一つのことに神経を集中させるのは20分までにします。それではスッキリしないかも知れません。その時はもう一度、繰り返します。ただ、集中する時間を漫然と継続するのは逆効果を生じてしまうので不都合です。

具体的にはアロマテラピーなどのプチ・リクリエーションがおすすめです。意外とアロマテラピーは即効性が得られますが、達成感が伴わないので、あるいは別の方法を探すのが良いかも知れません。

今感じていない方はフラストレーションを溜めていませんか?今のご機嫌が良いのは、忘れているだけかもしれません。フラストレーションを感じた時に処理できているとは限らないのです。むしろ我慢強い人ほどフラストレーションを溜めやすく、フラストレーションを溜めると怒りの感情への対処力を損ないます

弱点は誰しも持っているはずですが、弱点を分かりやすく表現している人をあまり見かけません。周囲の人は立派で格好良くて、ねたましさを感じさせます。弱点を抱えている人が、あんなブランドで身を固めているはずはないと思えます。

しかし、弱点が多い人ほど、多くの防護を必要にしているというのが真実です。弱点は人間であることの共通項です。弱点を持っているのは人間だからです。

弱点は守りたいのが動物の本能ですし、弱点は場合によっては生傷のようにうずいています。だから普段は意識しなくても、触れられると激しく痛む場合があります。その人の弱点には触れないのが優しさですし、自分の弱点をしっかり把握しておくのが防衛策です。

ですから弱点を攻め続けると相手は怒ります。意図的であるか否かは無関係です。それでも分かっていて人の嫌がることをする人がいるのは残念な現状です。そのような意地悪の被害に遭った時には具体的な行為を止めてくれと頼みましょう。それでも止めてくれなければ、しばらく距離を置くしか方法を知りません。

人は他人のフラストレーションに関心を持ちません。その背景に欲求不満は本人の問題という風潮があります。でも寂しいなと感じた時にはフラストレーション状態ですし、「なんだかな」と感じることが多い最近の都会の人たちです。なので親しい人同士でフラストレーション解消の相互援助を試みるのが良い方法です。

意外ですが自信のなさもフラストレーションです。だから自信のない作業をする時に不安を感じるのは当然です。未経験の作業はストレスが大きく、作業の途中で不具合を生じると、直接的なフラストレーションになります。未経験の作業には慎重に向き合う心がけが大切なアンガーマネジメントです。

それ以外にも自分が何にフラストレーションを感じるかに注意しましょう。上手に気分転換できた方法も重要な情報です。そして同時に周囲の人が何にフラストレーションを感じるかを観察しましょう。

不安の中で周囲の悪意を前提すればフラストレーションを招く

混雑した朝の駅の階段を駆け下りるなんて、なんて奴だと激怒して怒鳴り散らしている人を何度となく見かけました。そのような行為は確かに危険極まりません。一度は駆け下りている人が老婦人を引っかけてしまい、あわや転倒という状況も目撃しました。

そのような危険行為を正当化できる理由が、駆け下りている人にはあると考えたことはありますか?絶対に許せませんか?でも、たとえ重大犯罪でも、被告についた弁護士は、行為の正当性を訴えて情状酌量などの刑罰軽減を試みるのです。

無免許運転は違法行為ですが、正当化できる状況があります。人の生死が関わった状況であれば、刑罰に問われないケースがあるようですし、殺人行為も違法行為ですが、罪に問われない正当法衛があります。

いずれも行為と結果だけを見ていては、判断できません。自分の判断だけが、正義を判別する基準になっている可能性があります。かつて活躍した新聞記者はそのような、自分の考えだけで成立する正義を「小さな正義」と呼んでいました。じつにプライオリティは人それぞれなのです。

仮に何か他人から受けた行為を不当と感じているなら、どこかに正当を設定しているはずです。そして正当であるためには、正義が必要です。人権はもっとも基本的な権利ですが、いつも主張できるとは限りません。

外国で日本人の権利を主張してもむなしく響きます。外国では日本の常識がしません。客が代金を支払っても店員がありがとうと言わない国があります。礼儀作法が違い、文化が違います。それどころか法律がそもそも違います。

私たちが信じている正義がどこまで不偏しているか、特定するのは極めて困難です。具体的には人権とは何か、その範囲はどこまでかなど具体的な内容についてはさまざまです。国際人権も特定の国家や領域には適用できません。国によって批准する、しないという微妙な問題があって、人権概念が定まっていないのが現状です。

私たちの感覚から隠されている事実が私たちの判断を誤らせます。札を隠してするカードゲームや麻雀などが良い例でしょう。相手が持ち札を隠していなければ、単なる論理ゲームであって、面白さは消え去ってしまうに違いありません。判断ミスが期待されていて、それが面白みですね。

大切なのはストレス状態でのフラストレーションを処理することでしょう。正義を振り回すのではなく、自分が受けた刺激をフラストレーションにしない工夫が必要なのです。そのためにストレス状態であることを意識します。

同じ状況では、だれもが同じストレスを受けています。意外とこれを見落としがちではありませんか。自分だけが何故、という考え方は不適切なのです。そこで個人的には中国拳法の「化勁」なる技術を応用するようにしています。対極の力で対抗せず、相手の力を無力化する方法を考えるようにします。例えば困った事態をコメディ化する状況を考えてみるのがひとつの方法になるでしょう。

小さな正義という考え方は、世界の果てとその向こうという考え方に基本を見いだせます。世界は自分の認識の枠組みのことで、自分の世界には知り得ない向こう側があると考えます。正義は全体と部分との関係で決定されますので、全体を知らない個人には判断できない正義があるのがわかります。

平常なら感じない悪意を感じる理由はどこにあるのでしょうか。いつもなら余裕を持って対処できる刺激でも、余裕がないときに刺激を受けるからフラストレーションを感じるのですから、大切なのは余裕のある精神状態です。通勤列車内のストレス度は、戦争の最前線に匹敵するそうです。そのような余裕を見いだせない環境がちまたにあふれています。

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